小説『いつかみんなGを殺す』
タイトルがもう絶対に面白いやつ!と読みたくなった小説。
期待した以上に面白かったです。
東京の老舗高級ホテルの若き総支配人鹿野森優花。会長である祖父からホテルを引き継ぎ社長となるには、一年のうちで最も大きなイベント・ミッドナイトサマードリームを成功させることが絶対条件だった。しかし、そのイベント最終日である今日、アンチ優花を掲げる副支配人の勢力がホテルを混乱に陥れようと‘G’をばら撒いた。きらびやかな空間に消して居てはならない存在、Gを相手に支配人、シェフ、アルバイト、VIP客、ピアニスト、清掃員それぞれの思惑が錯綜するGエンターテインメント!
G退治という、なんともくだらない設定に全力投球なところが心掴まれました。ずっとニヤニヤしながら読んでましたが、最後の方では感動。
登場人物の名前もわかりやすくGからとったものもあるし、気になって検索しみたらやっぱりG由来か!というものや、殺虫剤から来てるものもあったりで楽しい。
手押さんとクリスタルさんの名前の由来はいまひとつよくわかりませんでした。
必殺技プリンセス・ドリルの手首90度回転は実際にやると考えると鳥肌ものですが、ストーリーが進むにつれ格好良く感じてきます。
あと、Gはソの音か!と結構遅く気づきました😅
映画化したらすごく楽しそう。本当にGがムリな人にとっては恐怖映画でしょうか